人の生年月日(時間・場所)などのデータから、その人の持つ「星」を割り出し、性格判断や運勢判断をする占いを総称して「命学」と呼びます。
東洋では「四柱推命」が特に有名で運勢学の帝王などと呼ばれることもありますが、それ以外にも「九星気学」や「数理」「算命学」、また歴史は浅いものの驚異の的中率を誇るとされ最近話題の「紫微斗数」など種類が豊富です。
西洋では言うまでもなく「西洋占星術」が代表的ですね。
お馴染みの「12星座占い」も命学には当てはまりますが、本格的な「西洋占星術」は生まれ月だけではなく、日時や場所などからも判断して「ホロスコープ」と呼ばれる運命表を作成し、性格から運勢、人間関係まで非常に細かな要素をみることが出来ます。
神秘的な要素が多く、ユダヤの秘法と呼ばれ人気の高い「カバラの数秘術」なども命学の一つに入れて良いでしょう。
【長所・メリット】
☆長年の統計的データに基づいている。
☆占いの結果について「根拠」を示しやすい。
☆安心感がある。
これらの占いの良いところは「データから導き出される統計学」として、安心して使用することが出来るということです。
「○○の星(数字)を持っている人は、このような性格になりやすいですよ!」「××の星(数字)が回ってきている時期には、このようなことが起こりやすいですよ!」という内容がわかりやすいわけですね。
【短所・デメリット】
☆全ての人に当てはまらない(あくまでも傾向)
☆決めつけが起こりやすい
「命学」の致命的な欠点。それは「全く同時に生まれた人は理論上全く同じ星を持っていることになる」しかし「同時に生まれた人が同じ性格・同じ人生になるわけではない」ということに尽きます。
確かに統計的な安心感のある「命学」ですが、人生の全てが生まれ持った星や数字で決まっているわけではないのですから、言い換えれば「命学」だけで人の全てを語れるわけではないということになりますね。
それから、占いが嫌いな人の理由の一つにも挙げられると思うのですが「あなたは○○の星を持っているからこんな人!」というような決めつけ、レッテル貼りが起こってしまいやすいことも注意点です。あくまでも傾向に過ぎないのに人格を占いで決めつけられたことで不快な思いをされた方も多いのではないでしょうか?
※この系統の占いを使う際の注意点
人生は生年月日だけで決まるモノではありません。「生まれた場所のお国柄・土地柄」「どんな親にどんな風に育てられたか?」「兄弟の有無など家族環境」「社会に出てどんな人と出会いどんな影響を受けたか?」などによってどんどん変化していきます。
占い師側はその点も踏まえて決めつけを控えるべきです。
お客様側は悪いことを言われても信じたり落ち込んだりする必要はありません。
性格面で気になることがあれば短所を控えるように行動し、運勢面で悪いと言われたときは「悪いことが起きないように気をつける」というように、統計的に出てきたことを参考にしつつ行動をする・・という気持ちで捉えてください。